沿岸域の防災に関する調査研究
Research and Investigation on
Coastal Disaster Prevention
津波漂流物対策施設に関する研究
<受託調査研究 (2004,2005,2008~2011)>
津波漂流物対策施設とは、津波の浸水そのものによる被害を低減させるのではなく、津波による漂流物(船舶,車両,コンテナ,木材,家屋の廃材等)の漂流を防ぐことによって、人命を守り、財産の被害を低減させるための減災を目的とした施設です。平成19年には釧路港にて全国初となる津波漂流物対策施設が整備されましたが、その設計に関する考え方や設計手法については、未確立の部分が残されていましたので、「津波漂流物対策施設設計ガイドライン(案)」を取りまとめ、(社)寒地港湾技術研究センターと共同で発刊しました。



また、高知県須崎港の港湾区域に野積みされている原木を対象として、津波による市街地や港湾への流出を低減させる減災施設として、津波漂流物対策施設を検討し、施設の防護性能について実証実験を行い、ガイドライン(案)に示されている設計手法の妥当性を確認するとともに、得られた主要な成果をとりまとめました。