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平成17年1月28日(金)
GeoFEM修補版公開
GeoFEM修補版を以下の通り公開いたします。
【価格】
 GeoFEM修補版 : 200,000円/セット   
 (旧バージョン購入済みの場合 50,000円/セット)

【修補内容】
(1) 解析可能規模の拡大
(2) 出力ファイルの書式と軽微なバグの修正
(3) 関口・太田モデル(弾塑性,弾・粘塑性)の計算方法の修正
 
(1) 解析可能規模の拡大
 GeoFem従来版の配布時と比較して,有限要素解析の計算環境が著しく向上したことを鑑みて,修補版では,解析可能規模を従来版の10倍としました.具体的には,解析可能規模を規定するパラメータLLMを従来版の8,000,000に対して,修補版では80,000,000としました。これにより動作環境は,必要メモリー量が従来版の約60MB(8,000,000×8/10242)の10倍である約600MBとなります。また,解析規模を大きくすることにより出力ファイルのサイズも大きくなるため,ハードディスクに十分な空き容量が確保されている必要があります.以下に大規模問題(2次元圧密変形解析)をGeoFem修補版で解析した場合の計算時間と出力サイズの目安を示します。


<参考値>
解析条件
(2次元)
節点数 要素数 材料数 計算ステップ数 構成モデル
5926 1896 98 1086 弾・粘塑性(圧密)
動作環境 CPU:Pentium4 3.0GHz, メモリー:2.0GB, OS:MS-Windows2000
要求LLM REQUIRED = 10,672,611
計算時間 約30分
出力サイズ 出力ステップ数:136ステップ
logファイル:270MB
strファイル:108MB
dspファイル: 60MB

   
  (2) 出力ファイルの書式と軽微なバグの修正
1.出力ファイル(*.log, *.str, *.dsp, *.rea)における浮動小数点の出力書式を以下のように修正しました。
 
<従来版> <修補版>
.2224E+00 -.1923E+02 0.2224E+00 -0.1923E+02
 
2.STRFコマンドにて出力の省略を指定した際に,時間経過データ(TIME)の出力が省略されないバグを修正しました。

   
  (3) 関口・太田モデル(弾塑性,弾・粘塑性)の計算方法の修正
 GeoFem修補版では,2次元の関口・太田モデルの計算方法を若干修正しています。この結果,2次元の関口・太田モデルを選択して圧密沈下解析を実施した場合(MATEデータにてIRTを315200や315210とした場合),従来版と修補版の解析結果は厳密には一致しません。しかし,サンプルデータで両版の結果の違いを確認したところ,解析結果の差はほとんど無視できるオーダーであり,実用上問題ないと考えられます。なお,一次元圧密を扱う場合(MATEデータにてIRTを213000や313200とした場合)は,従来版と修補版の解析結果は一致します。

【プリポストプログラムについて】
 GeoFem従来版の販売当時には,GeoFem購入者を対象に簡易プリポストプログラム(FEM3)を配布しておりました。しかしながら,FEM3は,(1)簡易版であるため大容量の解析には対応していない,(2)出力ファイルの形式(logファイル)が若干変更されている,等の理由からGeoFem修補版で実行された解析結果をFEM3ポストプロセッサで読み込むことはできません。
   
  地盤解析汎用プログラム GeoFem
地盤解析汎用プログラム GeoFem




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