各種出版物のご紹介
平成17年3月31日
 「港湾・沿岸域における風力発電推進研究会」 
総会(最終)を開催しました。
日 時 : 平成17年3月16日(水) 15:30〜17:30
場 所 : 霞ヶ関東京會舘(霞ヶ関ビル35階)
出席者 : 正会員:34社64名、特別会員:10名
オブザーバー会員:16団体22名、アドバイザー会員:2団体2名
プレス:2社(港湾新聞、港湾空港タイムス)

内 容:
(1)事務局挨拶
  財団法人沿岸技術研究センター調査部第二部長 成瀬 英治

(2)来賓挨拶
  国土交通省港湾局開発課長 棚橋 通雄氏

(3)分科会長挨拶
  立地計画分科会長 足利工業大学教授 牛山 泉氏
  建設技術分科会長 東海大学教授 関  和市氏

(4)研究会活動報告
  (1) 全体説明(財団法人沿岸技術研究センター 成瀬 英治)
2つの分科会(立地計画分科会、建設技術分科会)と5つのWG(プランニングWG、環境評価WG、荷重WG、構造WG、施工WG)からなる研究会の2年間にわたる活動内容について報告しました。
報告書(4月以降に全会員へ配布する予定)は、各WGでの研究成果をもとに洋上風力発電施設の計画から設計・施工・維持管理・廃棄までの考え方や課題などを詳述し、洋上風力発電施設の手引き書を目指した構成としていること、ケーススタディでは、防波堤外(港外)への設置、防波堤内(港内)への設置、防波堤上への設置について、各検討条件に留意した設計例を掲載していることを報告しました。
 
(2) プランニングWG(WG幹事 新日本製鐵(株) 望月 孝氏)
・洋上風力発電施設を港湾区域に立地する場合に必要な事業スキームや関係法規や助成制度などについて報告しました。
 
(3) 環境評価WG(WG幹事 大旺建設(株) 隅田 耕二氏)
・洋上風力発電施設の環境影響評価項目と手法などについて報告しました。また、洋上風車の水生生物への環境影響を確認するため、瀬棚港現地にて実施した水中音測定と水生生物調査結果の概要を報告しました。
 


(4) 荷重WG(WG幹事 (株)ニュージェック 横山 成生氏)
・欧州における洋上風力発電施設の基礎を対象とした設計の動向をもとに、日本における設計荷重の考え方の方向性や課題などについて報告しました。また、瀬棚港現地にて実施した風向風速調査結果の概要を報告しました。

 
(5) 構造WG(WG幹事 五洋建設(株) 原 基久氏)
・洋上風力発電施設の基礎及びタワーの構造形式の比較、各形式の特徴や設計の考え方・留意点などについて報告しました。特に洋上風力特有の影響因子や動的問題の解析方法と評価、基礎への要求性能についても報告書でまとめています。
 
(6) 施工WG(WG幹事 (株)テトラ 原 隆氏)
・洋上風力発電施設の各基礎形式や本体構造、海底ケーブルなどに対応した海上での施工方法や特徴、事例などについて報告しました。同様に洋上特有の維持管理やリニューアル・廃棄の考え方や課題などについても報告書でまとめています。
 
(7) 今後の取組みについて(財団法人沿岸技術研究センター 成瀬 英治)
・共同研究の成果の公表
   港湾・沿岸域における風力発電シンポジウム(仮称)を開催する予定です。
・本研究から明らかになった課題への対応
   解決に向けた検討の継続や深度化を行います。
⇒港湾・沿岸域における具体的プロジェクトの実現を目指します。

(5)最後に
  2年間にわたる共同研究の活動については本総会をもって最後となります。
会員の皆様には様々なご協力ご指導をいただきありがとうございました。
今後も、沿岸センターでは、シンポジウムやPR活動を含め港湾・沿岸域における風力発電導入に関する取組みの継続と関連情報についての提供を考えておりますので、引き続きご支援・ご鞭撻の程宜しくお願いいたします。(了)



Copyright(c)2001 Coastal Development Institute of Technology. All right Reserved.