CDITニュース



平成18年10月20日
CDIT講演会in神戸〜沿岸域の開発・利用を支える新技術〜開催

 「テクノオーシャン2006」の同時開催行事として、10月19日に「CDIT講演会in神戸〜沿岸域の開発・利用を支える新技術〜」(主催:財団法人沿岸技術研究センター)が、神戸商工会議所神商ホールにて開催しました。当日は、テクノオーシャン参加者からも申し込みがあり、国、大学、地方自治体、公益法人、コンサル及び建設会社などから延べ110人を超える参加者がありました。
  開会挨拶として、当センター村田進理事長が、「日本は世界6番目の海岸延長を有する国であり、資源の少ないこの日本において、経済を支えているのは海洋・沿岸域であると考えられる。従って、海洋・沿岸域の技術を開発することは、海洋・沿岸域の持つポテンシャルを引き出し、未来を創造することになる。」と述べました。

村村田進理事長
村田進理事長

 最初の講演では、日向博文国土交通省国土技術政策総合研究所沿岸海洋研究部主任研究官が、「海洋短波レーダーによる沿岸表層流況モニタリング」と題し、表層流を観測することのできる海洋短波レーダーについて、その原理・観測例・今後の活用例などを発表。
 続いて、永井紀彦(独)港湾空港技術研究所海洋・水工部長が、「GPS波浪計の展開によるナウファス波浪・津波観測情報の高度化」と題し、大水深沖合で波浪・潮汐・津波をあわせて観測できるGPSブイを活用した波浪計の開発と今後の展開について発表。
永井紀彦部長
永井紀彦部長

 休憩後、加藤一正(財)沿岸技術研究センター客員研究員による「気が付かなければ、分からない」と題した特別講話では、観測データ等から何かを気付くだけではなく、気付いたことを追及し、現象として発見・発表することの大切さが述べました。

加藤一正客員研究員
加藤一正客員研究員

 最後に、民間技術講座として2つの発表。
 稲田勉氏(東洋建設M環境エンジニアリング部)による「多様な主体とのパートナーシップ構築によるアマモ場再生手法」(第8回国土技術開発賞(後援:国土交通省)入賞技術)。市民・NPO・民間企業等の多様な主体と行政が一体となり、地域のニーズに根付いたアマモ場再生事業を推進する手法についての発表。
 羽渕貴士氏(東亜建設工業M技術研究開発センター新材料・リニューアル技術室)による「アクアモニタ〜生コンクリートの水分量を簡単に速く正確に測定する〜」。コンクリート構造物の品質確保・耐久性向上に関する認識の高まりから、フレッシュコンクリートの単位水量を迅速・簡便・正確に測定できる中性子水分計「アクアモニタ」について発表。
 


 


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