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平成22年3月15日
「海洋・港湾構造物設計士」資格制度の創設

 港湾整備に関する最近の重点施策においては、スーパー中枢港湾プロジェクトを一層充実させるとともに、穀物、鉄鉱石などの産業物流の高度化の推進や、新たに海洋資源の開発・利用や海洋調査等のために遠隔離島における活動拠点の整備等が進められようとしています。また平成19 年度に「港湾の施設の技術上の基準」(以下、「基準」)が改定され、設計体系が従来の仕様設計から性能設計へと移行しました。性能設計では、施設に求められる性能を規定し、その性能を照査する手法などについては設計者の裁量に委ねられています。このような状況下において、これまで以上に設計成果品の良質な品質を確保しつつ、創意工夫を凝らした自由な発想に基づく設計ができる優れた技術者の確保及び育成が求められています。
 このため財団法人 沿岸技術研究センターは、新たに海洋・港湾構造物の設計に関する資格制度を平成22年度から創設することとしました。本資格制度では、海洋・港湾構造物の設計の実務に係る技術者の専門的知識及び技術、並びに技術者倫理に関する認定試験を行い、合格された方には、申請登録により「海洋・港湾構造物設計士」の称号を付与します。
 本資格制度は、他の資格に比べ、より海洋・港湾構造物に関する設計分野に特化し、その専門性を認定するものです。本センターでは、本資格取得者が海洋・港湾構造物に関する設計において専門技術者として高く評価されることを期待しています。さらに、今後、資格取得者を対象に、その技術力を継続的に維持・向上できる仕組みの創設も進めてまいります。
 なお、平成22年度の「海洋・港湾構造物設計士資格認定試験」に関する詳細な受験案内については、5月上旬に当センターのホームページ上で掲載しますが、主な実施スケジュールは、以下の予定です。

1次試験 平成22年8月上旬  
2次試験 同12月上旬 (1次試験合格者対象)
資格認定 平成23年3月下旬  
注) ここで海洋・港湾構造物とは、港湾区域外も含めた航路、泊地等の水域施設、防波堤、護岸等の外郭施設、岸壁、桟橋等の係留施設をはじめとした港湾の施設を対象としています。
 


 


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