9月4日午後、台風21号は大阪湾西部をかすめるように近畿地方を縦断しました。
関西国際空港では最大風速46.5m/s(最大瞬間風速58.1m/s)、 神戸空港でも最大風速34.6m/s(最大瞬間風速45.3m/s)という暴風が吹き荒れ、紀伊水道や大阪湾を顕著な高潮・高波が襲ったため、近畿地方では甚大な被害が発生しました。
これらの暴風や高潮・高波の影響で、関西国際空港の滑走路が浸水したほか、既往最大に匹敵する高波浪によって兵庫県や大阪府の護岸が多数の場所で被災し、大きな爪痕が残りました。
当センターでは、この台風21号による高波の発生状況を最新の波浪推算モデルによって再現しましたので、報告致します。
図−1は大阪湾で最も波高が高まった9月4日14時の波浪平面分布図です。湾内の風浪に加えて、友ケ島水道から高いうねりが進入している様子がわかります。
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