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 パネルディスカッション:「港湾・沿岸域における風力発電の魅力」

(パネルディスカッションの様子) (パネルディスカッションの様子)
(パネルディスカッションの様子)

牛山教授をコーディネーターとし、パネリスト5名(メゴード会長、横浜市 渡辺部長、瀬棚町 堂端課長、国土交通省港湾局 棚橋課長、国土交通省関東地方整備局 下司所長)を交え、日本人パネリストから順次、「港湾・沿岸域における風力発電の魅力」と題しまして、ショートプレゼンテーションをしていただきました。
その後、メゴード会長を含む闊達なディスカッションが行なわれました。

コーディネーター
牛山  泉 総合研究センター長 足利工業大学  牛山  泉 総合研究センター長
 
パネリスト
Dr.Preben Maegaard
WWEA
Dr.Preben Maegaard

(発言要旨)
新しいエネルギーの創出には、政府が環境のみならず、経済性においても主導で政策を実施していくことが重要である。また、投資を促進するためには、系統連系において、政府が価格保障を行う料金体系の確立が必要である。

渡辺  健 環境創造局 温暖化対策担当部長
横浜市 
渡辺  健 環境創造局 温暖化対策担当部長


(発言要旨)
港湾区域への風車立地は、地方公共団体として、市民のニーズに対応したものと考えている。日常的に親しみを持ってもらうために、建設する風車は市民参加型とし、事業費の半分を地債発行し、参加頂く。また、市内企業においても少々割高であるが、クリーン電力を消費することにより、イメージアップを図ってもらう。

堂端 重雄 産業振興課長
瀬棚町 
堂端 重雄 産業振興課長

(発言要旨)
風力発電は、固定価格での売電を計画していたが、系統連系等の問題により、一時計画が停滞した時期があった。また、RPS法により、事業採算性を求められるようになった。加えて、マリンタウンプロジェクトの一環として計画していたが、バブルの崩壊と共に事業の見直しを強いられたという経緯がある。水産共生に関しては、基礎部を利用して、昆布の養殖を行っている。また、今後、アワビ、ホタテ等の蓄養施設を考えている。
棚橋 通雄 開発課長
国土交通省港湾局 
棚橋 通雄 開発課長

(発言要旨)
風力発電設備容量は急激に増えてきている。沿岸域での風力発電も非常に増えることが予想される。
日本は、原子力発電や、火力発電などの発電設備を有するが、海外にエネルギーを依存している部分が多い。エネルギーの安全保障と言う観点からも、風力発電が今後より必要となってくる。
しかし、事業発展を進めるにあたり、売電価格の問題(事業採算性)等が問題となってきている。また、維持管理費の増大がライフサイクルコストの増大へとつながる。今後の事業展開の進捗度合いに応じてこれらの検討が必要であろう。
下司 弘之 横浜港湾空港技術調査事務所長
国土交通省関東地方整備局 
下司 弘之 横浜港湾空港技術調査事務所長

(発言要旨)
横浜港湾空港技術調査事務所では、定格出力1360Wの小型な鉛直回転軸式ジェイロミル型風車を試験設置している。
本風車は、弱い風でも非常によく回り、かつ静かである。
設置場所は、市街地に非常に近く、南西方向が市街地に遮蔽されている状況であるが、よく回っている。発電した電力は、生き物の水槽エアレーション等に使用している。
 

 


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