超軽量コンクリートを用いた浮体構造物の
施工試験と費用改善効果の検討

Preliminary Execution Test and Cost Estimation on
Floating Structure with Super-light Weight Concrete


伊藤理*・真壁知大*

ITOU,Osamu * and MAKABE,Tomoo *

*(財)沿岸開発技術研究センター 調査部 研究員



Hybrid type floating structure with super-light weight concrete and steel is investigated focusing on the execution efficiency, cost improvement and material characteristics. Based on the trial design, it is revealed that the total cost introducing super-light weight concrete will be saved although the material cost of the super-light weight concrete is more expensive than the conventional concrete.
Key Words : super-light weight concrete , floating structure , model test , cost improvement

概 要
 国土が狭く四方を海で囲まれている我が国は,社会経済活動の拡大に伴って豊富な沿岸域を有効に活用してきた.また,今後も我が国の社会経済活動の場として重要な役割を担うと考えられている.その沿岸域について,現在までは比較的容易に確保できる場所を有効活用してきた.しかしながら,今後はそれらの場所を確保することが難しくなると考えられ,大水深・軟弱地盤など,自然条件のより厳しい海域へと発展していくことが予想されている.また,近年の環境への意識の高まりによって環境保全のより一層の配慮も必要とされている.
 このような背景のもと,水深や海底地盤の影響が少なく,かつ,海水交換性に優れた浮体構造物を活用していくことが期待されている.現在の浮体構造物は,主に船舶の係船用桟橋として積み荷の搬出入や乗客の乗り降り等に利用が限られているが,今後はその用途が拡大すると予想されている.そのため,現在の浮体構造物よりも耐食性に優れ,かつ,経済性に富んだ浮体構造物の開発が求められている.
 そこで,(財)沿岸開発技術研究センターでは,超軽量コンクリートと鋼のハイブリッドによる浮体構造物の軽量化技術の確立と経済性を追求するための研究を行うこととした.本論文は,その成果の一部として,超軽量コンクリートの充填性や物性試験等を検証するための模型の施工試験結果と超軽量コンクリートを用いた浮体構造物の費用改善効果について紹介したものである.

充填状況(ケースL)

充填状況(ケースUL)

コア試験(ケースL)

コア試験(ケースUL)


掲載論文集:沿岸センター研究論文集No.1(2001)・発行年月日2001.8



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