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概 要
近年,社会資本整備の一環として建設コストの縮減に関する要請が高まっている.港湾施設における防波堤は,外洋からの厳しい波浪を遮蔽して港湾の水域施設,係留施設等の整備に必要な静穏域を確保する重要な働きを有するが,整備費が多く掛かることからコスト縮減に関する要請も強い.
混成堤に代表される典型的な防波堤構造については,これまで設計・施工技術が整備され,多くの施工実績を有している.最近では,大水深化,高波浪化,軟弱地盤等の自然条件の厳しい中での防波堤の建設が求められており,さまざまな新形式防波堤が開発・建設されてきている.
このような背景を踏まえて,国土交通省東北地方整備局からの受託業務として、(財)沿岸開発技術研究センターでは,これまで運輸省が調査した新形式防波堤に関する成果を参考として,経済的な防波堤断面構造に関する各種調査・検討を平成7年度から実施している.平成9年度以降は,ケーススタディとしてK港湾口防波堤をモデル地点とした構造形式として半没水上部斜面ケーソン堤を選定した.平成10年度には水理模型実験および施工性の検討を行い、実証試験堤の試験計画を策定した.さらに平成11年度は実証試験堤の基本設計および詳細設計を行った.
本稿では,平成11年度の実証試験堤の詳細設計における成果を踏まえて,最適防波堤構造断面を対象に,詳細な構造解析法(3次元FEM解析)に基づく断面構造の照査を行い,さらに合理的な構造解析法に関する検討結果の一部について述べる.
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