横須賀港馬堀地区高潮対策事業における護岸構造について
Basic Design of Storm Surge Barrier in Mabori District of Yokosuka harbor
井上博士*・鶴谷広一**
INOUE, Hiroshi and TSURUYA, Hiroichi
* (財)沿岸開発技術研究センター 調査部 主任研究員 ** (財)沿岸開発技術研究センター 理事・リサイクル研究部長
Mabori seashore suffered serious damages from the
storm surges in 1995 and 1996. Then CDIT(Coastal Development Institute
of Technology) conducted research works on the measures against storm
surge in Mabori seashore considering protection, utilization and environment.
The present report describes the estimated structure of the integrated
shore protection facilities obtained from the research.
Key words : storm surge, integrated shore protection, slit caisson |
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概 要
馬堀海岸は,横須賀市の南東に位置し,その延長は約1,600mである.当海岸は,「ポートフロンティア計画」「横須賀港エコポート計画」において,自然環境の保全・改善に留意しつつ親水性を高め,住民の海洋レクリエーション的利用を図るものと位置づけられている.また,横須賀市の「海と緑の10,000mプロムナード」事業も推進され,憩いの空間としての整備が期待されている.
一方,当海岸においては,平成7年・8年と2年連続で,台風による高潮によって大規模な越波が生じ,背後の国道16号・県道134号の冠水,周辺家屋の床上・床下浸水等の多大な被害が発生した.中でも平成8年の台風17号(T9617)では,図-1に示すように被害浸水面積が70haにおよんだ.そのため,適切な高潮対策を図ることが急務となっている.
このような情勢を背景に,運輸省(現 国土交通省)による直轄事業として馬堀海岸高潮対策事業が計画された.この事業推進にあたり,
(財)沿岸開発技術研究センターでは運輸省第二港湾建設局(現 国土交通省関東地方整備局)より調査業務を受託し,平成10年度から平成12年度までの3ヶ年に渡って,設計・施工・親水性・環境共生等に関する広範な検討を行ってきた(一部
(財)港湾空間高度化センターと共同で実施).なお,平成10年度および平成11年度には,学識経験者・行政関係者等からなる技術検討委員会を設置し,経済性・効率性・有効性に配慮しつつ,高度な技術的観点から高潮対策施設の平面配置ならびに断面構造の検討を実施した.
本論文は,その調査業務の成果として得られた高潮対策護岸の構造と検討経緯について紹介するものである.
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整備後のイメージ図 |
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掲載論文集:沿岸センター研究論文集No.1(2001)・発行年月日2001.8
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