港湾地域における長大可動橋の研究
Research on Movable Bridge Applicable to Port and Harbor Area

辻岡和男*・中村 豊**

TSUJIOKA,Kazuo and NAKAMURA,Yutaka

* (財)沿岸開発技術研究センター 調査部 主任研究員
** (財)沿岸開発技術研究センター 専務理事


Movable bridge over 100m span was investigated to apply for access load in port and harbor area. At first, examples in Japan, Germany and U.S.A. were investigated in detail from operational and maintenance point of view. Then, procedure to apply movable bridge was investigated considering total cost due to construction, maintenance and running cost. Finally, trial design was performed and it was concluded that movable bridge could be attractive in port and harbor area.
Key Words : movable bridge, port, harbor, infrastructure, operation, maintenance, trial design


概 要
 港湾整備にあたっては,港湾施設間あるいは背後地との円滑なアクセスを確保するための臨港道路建設が必要不可欠であり,通常は橋梁あるいはトンネルにより構成される.大規模な橋梁の場合,航行最大船舶のマストをかわすために50m程度以上の大きな桁下空間を確保することになる.桁の位置が高いとアプローチも長くなるので,建設費用が増大するのみならず地域のアクセス道路としては不便なものとなる.
  可動橋は,大型船舶が航行するときに橋体を動かして,船舶航行に必要な桁下空間を確保しようとする橋のことである.小型船舶が航行するための最低限の桁下空間を常時確保することにより開橋頻度を少なくすることができる.また、アプローチを含めた橋梁規模が小さいため,地域のアクセス道路にふさわしいものとなる.試算によれば,条件にもよるが可動橋は固定橋と比べて3割程度建設費が少なくなる.このことから可動橋はコスト縮減を指向している社会情勢に合致した構造形式といえる.
 (財)沿岸開発技術研究センターでは平成9年度より自主研究として長大可動橋研究会を設置し,可動橋の技術的検討,国内外の事例調査および検討手順の明確化を実施してきた.本稿ではこれらの概要を記述する.


昇開橋
(Benjamin Harrison橋,バージニア)


掲載論文集:沿岸センター研究論文集No.1(2001)・発行年月日2001.8



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