コンパクショングラウチングの液状化対策に関する設計法
Design Procedures for Compaction Grouting Method as a Countermeasure for Liquefaction


佐藤茂樹*

SATOU,Shigeki

* (財)沿岸開発技術研究センター 調査部 主任研究員



A trial construction was done to introduce the compaction grouting method as a countermeasure for liquefaction at Tokyo International Airport. From the study of the trial construction, a new design procedure was proposed. Then, actual construction was done on the new B runway. The validity of the proposed design procedure was confirmed from the study of the actual construction.
Key Words :Compaction grouting method(CPG), liquefaction, SCP, Tokyo International Airport

概 要
 コンパクショングラウチング・デンバーシステム(以下,CPG工法と略す)は,図-1に示すように流動性の極めて小さい注入材を地盤に圧入して球根状の固結体を連続的に造成するものである.CPG工法は砂地盤の密度増大工法の一つに分類されており,施工機械は小型で機動性に優れ,削孔して注入するため改良位置を自由に設定できる特徴がある.
 東京国際空港新B滑走路は,大規模地震に備えた耐震強化施設と位置づけてサンドコンパクションパイル工法(以下SCP工法と略す)による地盤の液状化対策を実施している.しかし,新B滑走路の中で,供用中の新A滑走路との交差部については航空機を運航しない間の夜間工事となるため,大きな削孔を伴うSCP工法では翌朝の復旧が困難であり,現実的に用いることができない. 新B滑走路既設舗装直下地盤の液状化対策としてCPG工法を適用するにあたり,試験工事1)2)で設計及び施工法の研究が行われ,本工事が実施された.
 本論文では,まず試験工事結果に基づいて提案された CPG工法の設計法3)について述べ,次に本工事の改良前後の土質調査結果より,本設計法の妥当性について検討した結果について報告する.

CPG工法の概要
(トップダウン・ボトムアップ併用工法の場合を示す


掲載論文集:沿岸センター研究論文集No.1(2001)・発行年月日2001.8



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