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ごあいさつ

評議員会長 釡 和明


kama3.png 一般財団法人 沿岸技術研究センターは、本年9 月27 日に創立30 周年を迎えることとなりました。昭和58 年に当センターが設立されて以来、グローバリゼーションの進展や地球的規模の環境問題、少子高齢化社会の到来など、我が国内外の経済社会情勢は大きく変化してきました。

 この10 年間を振り返ってみますと、我が国の経済は、非常に厳しい状況の中にありました。

 我が国がバブル経済崩壊以降の不況からの脱却に腐心する中、2008 年には米国のサブプライムローン問題を契機とした世界的な金融不況が発生し、以後、円高デフレ等により我が国の製造業の国際競争力が低下する一方で、中国、インドなどの新興国の経済成長が進み、我が国の少子高齢化に伴う活力の低下と相まって、我が国経済の国際的な地位が徐々に低下してきています。2011 年3 月に発生した東日本大震災とそれに伴う福島第一原子力発電所の事故により、我が国経済は甚大な被害を受け、被災地は未だに復興の途上にあります。また、火力発電に依存せざるを得ない状況の中、LNG などのエネルギー資源の輸入増大により貿易赤字が拡大し、本年7 月までに13 カ月連続の赤字が続いています。一方、国際政治の面でも2001 年の米国の同時多発テロ以降、世界的に不安定な状況が続いており、近年では隣国である中国や韓国との政治的関係が険悪化するなど、厳しい情勢が続いています。

 国際政治の不安定化や自然災害などは外的な要因であり、我が国の努力のみでは解決が困難な側面もありますが、自然災害を例に取れば、ハード、ソフト両面に渡る災害対策や、国民それぞれが日頃の備えを怠らないことによって、被害をより小さなものとすることは可能です。また、貿易赤字に関して言えば、海外からのエネルギー資源の安価な調達や国内に賦存するエネルギー資源の開発、再生可能エネルギーの導入などにより、海外からのエネルギー資源輸入に伴う国富の流出を食い止めることができます。そしてそれは、現在の我が国の存立の基盤である、大きな意味での技術力によって達成が可能となるものと考えます。

 沿岸技術研究センターが担う、「沿岸域及び海洋の開発、利用、保全及び防災に関する技術」は、現在の我が国が置かれている非常に厳しい環境を打破し、我が国の次の時代の扉を開き、更なる発展を遂げていくために大きな役割を担うものであると確信しております。創立30 周年を新たな節目として更なる努力を重ね、「官・学・民」の技術力を結集し、沿岸域及び海洋に関する技術の益々の進展に大いに力を発揮し、併せて国際社会にも貢献していくことが重要と考えております。国土交通省をはじめとする関係者の皆様のこれまでの温かいご支援に感謝を申し上げますとともに、次の10 年に向けてこれまで以上のご支援、ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。

理事長 高橋 重雄


takahashi.png 当センターは、昭和58年の設立以来30年以上にわたって沿岸域及び海洋の開発、利用、保全及び防災に係る技術の開発、活用及び普及に努めてまいりました。

 この間、社会的要請の変化や多様化に対応して国際沿岸技術研究所、沿岸防災技術研究所、あるいは港湾の施設の技術上の基準への適合性審査を行う確認審査所を設置するなど、組織の充実を図ってまいりました。さらに、海洋・港湾構造物維持管理士制度や海洋・港湾構造物設計士制度を創設し、技術者の技術力の向上を図ってきています。

 現在、我が国の沿岸域、海洋においては、津波など自然災害に対する沿岸防災対策や公共インフラの維持管理が重要な課題となっています。

 東日本大震災の発生以降、被災状況の把握と原因の究明及び防波堤への粘り強い構造の導入などの対応策の検討に取り組んでまいりました。今後高い確率で発生が予測されている南海トラフ大地震、首都直下地震への対応など地震・津波の防災・減災技術についての調査研究や普及啓発の取組を進めてまいります。また、港湾施設の維持管理については、技術支援業務を行うとともに、海洋・港湾構造物維持管理士については、国土交通省の登録技術者資格となっており、講習会の内容の充実等を図り、より一層、普及してまいります。

 さらに、現在、全国に気象海象の実況と予測情報を提供しているところですが、より精度が高い新たな予測システムを開発するとともに、提供情報の充実を図る他、新たに開発された技術に関する各種マニュアルの整備や講演会、講習会を通じた普及啓発、外国の研究機関との国際的な技術交流等にも積極的に取り組んでまいります。

 これまでに培った知見や経験、高度の専門性を活かし、産・学・官との連携を通じ、技術の開発、活用及び普及に努めてまいりますので、皆様の、当センターへの変わらぬご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げます。