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第三回首都圏第三空港検討調査会開催

【H13・ 1・23】国土交通省航空局は第三回首都圏第三空港調査検討会を開催。第三空港の建設に関連して、新たにB滑走路と平行してC滑走路の南沖側にD滑走路を新設する井桁案を提案しました。

首都圏第三空港候補地案応募状況発表

【H13・ 1・26】国土交通省航空局は、地方公共団体等の団体から提案の首都圏第三空港の候補地案応募状況を発表しました。応募地域は十五に達しており、今後は、二月中旬頃から提案内容の説明を聞くこととしています。なお、この提案の中には定期航空協会と東京都の提案は含まれていません。

常陸那珂港中央ふ頭地区着工

【H13・2・7】すでにコンテナ埠頭として供用されている北ふ頭公共コンテナターミナルに続き中央ふ頭において水深十五mコンテナふ頭が着工されました。
 常陸那珂港は、東京湾の海上交通を軽減するため、北関東自動車道や常磐自動車道などの高速アクセスネットワークと連携することにより、北関東の新たな物流ルートとしての役割を担うことを目指して整備されてきています。

第三回国土技術開発賞募集開始

【H13・3・6】第三回国土技術開発賞の募集が開始されました。(四月十三日締切り)同賞は平成十年に(財)国土技術研究センターが創設したもので、住宅・社会資本に係わる広範な新技術を民間企業等から募集を募ります。
 今回は、国土交通省発足を機に、名称を「建設技術開発賞」から「国土技術開発賞」に改め(財)沿岸開発技術研究センターとの共催で実施します。
 募集要領は(財)国土技術研究センターHP(http://www.jice.or.jp/)及び(財)沿岸開発技術研究センターHP(http://www.alpha-web.ne.jp/cdit/)にてご覧いただけます。

関西国際空港が二十世紀を代表する世界十大事業に

【H13・3・9】二十世紀を代表する十大事業の選定を進めている米国土木学会から空港部門を代表する事業として関西国際空港が選定されたと発表がありました。
 同学会は昨年十二月に水路交通部門でパナマ運河を選定しており、関西国際空港はそれに続く二番目の選定となります。同学会では今年中に、ダム、道路、長大橋、鉄道輸送、廃棄処理システム、超高層ビル、下水、上水の八部門で選定を進める予定です。
 記念プラークの授与式は四月十九日に同学会のベイン会長が来日し、関西国際空港内で行われました。

御巫社長談話
  三月八日、米国土木学会会長より私宛に、関西国際空港を「モニュメンツ オブザ ミレニアム」の空港部門として選定すること、四月十九日に関西国際空港において記念プラークの授与を行うことの公文レターが届きました。二十世紀を代表する世界の十大事業の一つとして、先に授与式のあったパナマ運河に続き、関西国際空港が選定されたことを、関西国際空港株式会社社長として、また土木技術者の一人として非常に光栄に思います。 関西国際空港は、昭和四十年代、全国的に公害問題が発生し、内陸空港での騒音問題が顕在化するなかで民主的な手続きの積み重ねによる地元合意を得る方式を採り、十分な時間をかけて地元合意形成や環境アセスメント調査を行い、泉州沖に建設が決定されました。また、大水深、超軟弱地盤に短期間で大規模な人工島を建設したこと、対岸とは世界最大の二重トラス橋で結んだこと、旅客ターミナルビルなどジャッキアップシステムによる不同沈下策を採用したことなど随所に先駆的技術を導入してまいりました。 さらに、出来上がった関西国際空港は平成十二年で旅客数二、〇五〇万人、貨物量約一〇〇万トンとその利用も着実に増加しております。開港後の六年間で関西圏ひいては我が国の経済社会、国際化及び人・物・情報の交流の発展などに大きく貢献してきました。こうしたことが総合的に評価されて、今回の二十世紀の十大事業に選定されたものと思います。
 このような偉業を達成できたのも、国、地方自治体、財界、学識経験者など多くの方々のご協力の賜物と考え、改めて感謝の意を表したいと思います。今後は、今回の授与の重みを踏まえ、二期事業の着実な建設事業推進に努めてまいります。

 

大阪港夢洲トンネル着工

【H13・3・12】大阪港の人工島「夢洲」と「咲洲」を結ぶ道路・鉄道併設の海底トンネル『大阪港夢洲トンネル(延長約二・一km)建設工事』の安全祈願祭が西島浩之国土交通省近畿地方整備局副局長や仙波淳大阪市港湾局長らが出席して行われました。
 また、同月十七日、近畿地方整備局と大阪市は大阪港舞洲地区と夢洲地区を結ぶ「大阪港夢洲トンネル・北港テクノポート線」の起工式を住之江区の大阪ワールドトレードセンタービルで開催しました。起工式には扇千景国土交通相、磯村隆文大阪市長らが出席し起工を祝いました。
 大阪湾の国際物流体系と大阪臨海部の都市交通体系に必要とされる夢洲トンネルは、大阪市臨海部(咲洲〜此花区桜島間延長約八km)を結ぶ北港テクノポート線の一部区間となります。夢洲と咲洲の間の海底には沈埋トンネルを設け夢洲側陸上トンネル部の延長は約六七〇m、沈埋トンネル部は延長約八〇〇m、咲洲側陸上トンネル部は延長約六五〇m。夢洲側には立杭を掘る計画です。同トンネルの事業主体は国土交通省近畿地方整備局で、これ以外の鉄道区間を大阪市と大阪港トランスポートシステム(OTS)が手がけます。トンネル完成予定は二〇〇七年度です。

第一回北東アジア港湾局長会議共同研究作業部会

【H13・3・12〜14】平成十二年九月十四日、東京で開催された第一回北東アジア港湾局長会議では、二つのテーマに関して三国関係研究機関が共同研究を推進することが合意されました。この合意に基づいて、中国・北京の中国交通部で日韓中三国の研究担当者が意見を交換する共同研究作業部会が開催されました。我が国からの参加者は、山本修司国土交通省港湾技術研究所計画設計基準部設計基準研究室長(団長)、高野誠紀 国土交通省港湾局技術課課長補佐、森本 亮国土交通省港湾局建設課国際業務室専門官、三橋郁雄(財)国際臨海開発研究センター調査役、鶴谷広一(財)沿岸開発技術研究センター理事の五名でした。
 共同研究のテーマは、「北東アジアにおける海運物流コリドーの将来の発展」と、「港湾建設に関する技術基準の国際化」。
 この会合では、共同研究作業部会の基本方針が次のように確認されました。
1. 国は、それぞれのテーマに関して、英文の報告書を作成する。
2.最初に三国の研究分担を決め、各国はそれぞれ担当の部分について報告書を執筆する。
3.WGは、一年に二回開催する。WGでは、それまでの研究成果をまとめ、報告する。
 それぞれの研究テーマでは、主として次のような合意がなされました。
(1)東アジアにおける海運物流コリドーの将来の発展


3国代表者の調印

 この研究の目的は、北東アジア地域の国際貨物の物流の現状を調査して、将来の動向についての予測を行い、将来の物流に支障がある地域を定め、北東アジア地域の国際貿易を促進するための研究を行うことです。研究期間は三年間で、研究対象地域は日本、韓国、北東中国(上海港を含む)、モンゴル、北朝鮮、ロシアの極東地域です。研究の主な対象はコンテナ貨物で、貨物量の予測対象年は二〇一五年です。この会合で、年度ごとの研究内容と各国が研究を担当する国・地域についての合意がなされました。
(2)港湾建設に関する技術基準の国際化
 この研究の目的は、三国の港湾建設に関する技術基準の内容と法的枠組みを調べ、国際的な基準化への問題点を調査し、ヨーロッパ等で最近急速に整備されつつある国際基準を視野に入れながら、可能であればこの地域共通の技術基準を策定することです。
 研究期間は三年間であり、各年度ごとの研究内容が合意されました。日本は耐震設計を担当し、中国は地盤設計、材料あるいはコンクリートの耐久性、韓国は波力に関する性能設計を担当するという基本的役割が決定されました。

中部国際空港の護岸概成

【H13・3・15】愛知県常滑市沖に建設中の中部国際空港で護岸が概成しました。翌十六日からは埋立工事も始まり、二〇〇二年早々には空港施設の建設も着手され、二〇〇五年三月の開港を目指します。 昨年八月の着工から二二七日目で護岸約七km、築堤約三・三km、中仕切り堤約一kmが概成しました。一月三十一日には、中部国際空港連絡鉄道株式会社が空港連絡線の工事を常滑駅南側で開始しました。

芸予地震発生港湾等の被害状況は

【H13・3・24】十五時二十八分頃、安芸灘を震源とする震度マグニチュード六・四の地震が発生しました。港湾関係では、広島県、山口県、愛媛県の各港湾で被害がありました。主な被害状況は次のとおりです。(三月二十六日現在)
●広島県
・広島港:出島地区 第二工区埋立(建設中)一部液状化。
 宇品内港地区 物揚場にクラック発生運航支障なし。
 廿日市地区 臨港道路で液状化。
 出島東地区 岸壁給水管破断。
 その他十二地  区でエプロン沈下等
・呉港:エプロンクラック数箇所
・尾道糸崎港:木原地区 護岸背後陥没等。
 糸崎地区 エプロン舗装陥没等。
 その他四地区で岸壁舗装陥没等。
●山口県
・岩国港:室の木岸壁法線ずれで利用禁止。岸壁、物揚場にてクラック、陥没等。
・徳山下松港、安下庄港、伊保田港、柳井港、柱島港でクラック、陥没等。
● 愛媛県
・松山港:外港地区 ガントリークレーン基礎沈下。
・今治港:富田地区 ガントリークレーン基礎沈下。

第四回首都圏第三空港調査検討会開催

【H13・3・28】第四回首都圏第三空港調査検討会が都市センターホテル(東京・平河町)で開催されました。議事は、(1)提案された候補地について、(2)羽田再拡張案について行われました。

大阪港此花地区にて合同披露式開催

【H13・3・29】国土交通省、大阪府、大阪市の連携により大阪港此花地区安治川右岸に整備中の「大阪湾浮体式防災基地、安治川スーパー堤防、ユニバーサルシティポート概成にともなう合同披露式」が開催されました。
 親水空間を創出することを目的に安治川右岸に盛土したスーパー堤防の一角で、 ユニバーサルスタジオジャパンへの海側の玄関口の役割を果たす浮体式の客船ターミナルが「ユニバーサルシティポート」です。このターミナルの浮体部分は、大阪湾内で地震など災害が発生した場合に被災地に曳航移動して、救急活動やヘリコプターの離発着など大阪湾の海上防災基地としての役割を果たします。

「メガフロート技術研究組合」解散式典開催

神奈川県横須賀沖で実証実験が
行われたメガフロート

【H13・3・29】メガフロート技術研究組合の解散式典が東京で行われました。本組合は、一〇〇〇m規模の空港の実証試験を行い、一〇〇〇〜四〇〇〇m規模の空港として利用できることを確認し、六年間の役割を終え、三月三十一日に解散いたしました。
 (財)沿岸開発技術研究センターでは、これまで本組合と超大型浮体構造物の技術基準(案)の策定に関する共同研究等を進めるなどこの分野の調査研究も鋭意進めてきています。今後は、(財)日本造船技術センターと協力して、沿岸開発プロジェクトへの超大型浮体構造物の適用に関し、総合的技術検討、評価等の技術的な支援を実施していくこととしています。

新福岡空港建設促進期成会設立

【H13・3・30】福岡市にて新福岡空港建設促進期成会の設立総会が開催されました。福岡空港は、今世紀初頭にも容量限界が予測され、また騒音問題等の様々な課題を抱えています。このため、より高度な拠点機能を果たす新福岡空港構想を推進するため、福岡県、福岡市、福岡県商工会議所連合会、新福岡空港促進協議会等、地元官民一体となり新福岡空港の推進組識である同期成会を設立しました。総会では、東京大学大学院教授森地茂氏をお招きし、「二十一世紀の日本と新福岡空港」と題した記念講演が行われました。

高潮防災情報等のあり方研究会最終報告

【H13・3・30】国土交通省(港湾局)等、六府省庁で設置した「高潮防災情報等のあり方研究会」(座長・河田惠昭京都大学巨大災害センター所長)は、最終報告をとりまとめました。この中で高潮対策として初めて、地域防災計画における高潮対策の強化マニュアルの策定、全国で初めての「高潮防災のための情報」を盛り込んだCDとホームページの作成を研究会の成果として挙げています。

独立行政法人の研究機関が発足

【H13・4・1】「中央省庁等改革の推進に関する方針」(平成十一年四月二十七日中央省庁等改革推進本部決定)において、国土交通省の港湾技術研究所について、国家公務員の身分を与える独立行政法人に移行すると決定されたことを受けて、それぞれ独立行政法人として港湾空港技術研究所が設立されました。また、各研究所における研究部門の一部が統合・再編され新たに独立行政法人国土技術総合研究所が設立されました。


国土技術政策総合研究所組織図(港湾空港関係)

港湾空港技術研究所組織図

港湾技術空港研究所初代理事長に小和田氏

【H13・4・1】国土交通省港湾技術研究所(港研)から一部移行した独立行政法人港湾空港技術研究所の初代理事長に小和田亮氏(港研所長)が就任しました。

国土技術政策総合研究所初代副所長に大内氏

【H13・4・1】国土交通省に設置された国土技術政策総合研究所の初代副所長に大内久夫氏(港研次長)が就任しました。

仙台塩釜港が特定重要港湾に

【H13・4・1】港湾法施行令の一部を改定する政令が施行されました。今回の改正により塩釜港を仙台塩釜港と改められ特定重要港湾に指定されました。

横浜港南本牧ふ頭第1・2号ターミナル開業

【H13・4・2】国土交通省関東地方整備局で建設が進められていた横浜港南本牧ふ頭第1・2号ターミナルが開業しました。横浜港埠頭公社が運営し、マークス・シーランド社が利用します。我が国で初めての水深十六m岸壁で、延長七〇〇m、埠頭幅五〇〇mを有し、ガントリークレーン五基が設置されており、六六〇〇TEU積みコンテナ船が寄港します。南本牧埠頭は平成二年七月に着工しましたが、水深四十〜二十八mの大水深であり、また軟弱地盤があり、これを克服して建設されました。

港湾専門家会議開催

【H13・4・2〜5】港湾専門家会議(議長国:日本)が開催されました。ブルネイ会合では、昨年十月の宮崎会合で提唱された三テーマ(港湾諸手続きの電子化/港湾における複合一貫輸送/港湾投資)について実施を正式に決定しました。 地域技術基準に関する研究は、港湾整備技術の国際規格(ISO)にAPECの基準を適用することを目指し必要な研究を行います。来年春、フィリピン・マニラでの次回会合で作業の進捗状況を報告する予定です。

関空二期工事初の陸地誕生

【H13・4・5】関西国際空港二期工事現場(大阪・泉州沖)で、緩傾斜石積み護岸の一部が海面から姿を現しました。ケーソン以外では初めての陸地の誕生になります。
 二期工事は、一九九九年七月に着工され、護岸部の地盤改良や本体工、埋立部の地盤改良などを進め、昨年十一月までに護岸、埋立部ともに地盤改良が完了しました。同十月には西側護岸で捨て石(下部)の投入が始まり、今年に入って二月から捨て石背後の盛り砂工を開始していました。

日中技術交流セミナー開催

【H13・4・9】独立行政法人港湾空港技術研究所において、港湾構造物に関する日中技術交流セミナーが開催されました。
 完成したばかりの新館会議室に、七十名を超える参加者が集まりました。 港湾空港技術研究所の小和田 亮理事長が開会の挨拶を行い、中国側からは、徐 光交通部水運司副司長が続いて挨拶を行いました。
 まず、中国側から謝 世楞中交第一航務工程勘察設計院副総工程師が「近年の中国における防波堤建設の実例」と「半円形防波堤および河口部導流堤の設計」を発表し、范 期錦長江口航道建設有限公司総工程師が「揚子江河口部航路整備工事における半円形構造応用」について発表しました。続いて、日本側から中山政勝国土交通省九州地方整備局下関港湾空港技術調査事務所設計第一課長が「宮崎港の半円形ケーソン堤の開発」を、下迫健一郎港湾空港技術研究所海洋・水工部耐波研究室長が「日本における新構造防波堤の開発」を発表しました。日本で開発された半円形ケーソン堤が中国で大規模に応用されたことが披露され、総合討論では熱心な意見交換がなされました。セミナー終了後は懇親会でさらに議論が続き、相互の親睦がさらに深められました。

IAPH第二十二回総会開催

【H13・5・19〜26】まで、国際港湾協会(IAPH)第二十二回総会が、カナダのモントリオール市において開催されます。
 この総会で会長が交替し、新会長に現副会長の染谷昭夫氏(名古屋港湾管理組合専任副管理者)の就任が内定しています。日本から会長が就任することは、第一代会長の原口忠次郎氏以来、約四十年ぶりであり、日本にとって大変名誉なことです。
 また、二〇〇五年の総会開催予定地がこの総会で決定されますが、現在のところ、神戸市と上海が立候補しております。
 総会では、次のワーキングセッションが予定されています。(1)ワーキングセッション1:第三千年紀を見据えての世界経済の動向、(2)ワーキングセッション2:港湾産業が直面する現実と挑戦―物流の要求する港湾アクセス問題とパートナーシップ、(3)ワーキングセッション3:世界市場での生産性と競争力―市場の変化とその港湾への影響・クルーズ市場と港湾への影響・港湾の果たす経済的役割に対する政府の認識、(4)ワーキングセッション4及び5:港湾の生産性・競争力の向上に直接寄与する要因の分析・マネージメントの技術と技術革新グローバリゼーション、アライアンス等の動向・港湾の安全・Eコマースなど、(5)ワーキングセッション6及び7:環境問題など港湾が直面する様々な責任・国際的な取り決め、都市との共生など。

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